バーチャルアシスタントとは、オンライン上で業務のサポートをするアシスタントのことです。その対応業務は多岐にわたり、日々の雑務に追われている人にとって最適のサービスです。
今回は、そんなバーチャルアシスタントに依頼できる内容やメリット、サービス選定のポイントを紹介します。
記事に書かれているポイントを押さえれば、ぴったりのサービスを見つけられるはずです。バーチャルアシスタントのサポートを最大限に活用し、仕事の生産性を上げていきましょう。
バーチャルアシスタントとは
バーチャルアシスタントとは、一般的にはSiriやAlexaのような音声や文字入力に応答するコンピュータープログラム(AI)を指します。
しかし、アメリカでは社外の人間がオンラインで業務をサポートしてくれるサービスも、バーチャルアシスタントと呼ばれているのです。この記事では後者の、人が対応するサービスについて解説します。
バーチャルアシスタントに依頼できる業務
バーチャルアシスタントに依頼できる業務(タスク)は、広範囲にわたります。一般的なバーチャルアシスタントの対応業務は以下のとおりです。
サービスによっては、この他にマーケティングやクリエイティブといった専門性の高い業務も依頼できます。各サービスに強みや特徴があるので、自社の目的や予算に合ったサービスを選ぶとよいでしょう。
※バーチャルアシスタントを選ぶポイントは、後ほど解説します。
バーチャルアシスタントのメリット
この章では、バーチャルアシスタントのメリットを説明します。
コア業務に集中できる
一つ目のメリットは、コア業務に集中できることです。
業務には企業の利益に直結するコア業務と、直結しないノンコア業務があります。ノンコア業務をバーチャルアシスタントに任せれば、社員はより重要なコア業務に集中できるのです。
結果、アウトプット(成果)を生み出しやすくなり、社内の生産性や売り上げアップにつながります。
プロのスキルとノウハウを活用できる
二つ目のメリットは、プロのスキルとノウハウを活用できることです。バーチャルアシスタントはチームで対応することが多く、各分野に精通した人材のスキルやノウハウを利用できます。
例えば社員を雇う場合は、その社員自身のスキルしか活用できません。対応業務の融通が利きにくく、足りないスキルをカバーする際は新たな研修や採用が必要です。
しかし、バーチャルアシスタントなら各メンバーの専門スキルを掛け合わせることが可能。自社で雇用するよりも、手間をかけずに高いスキルを活用できるのです。
コスト削減につながる
最後のメリットは、コスト削減につながることです。バーチャルアシスタントを利用すれば、人件費を削減できます。
(主な人件費の内訳)
- 採用費
- 研修費
- 福利厚生費
- 設備費
これらの費用をかけずに、業務を任せられることは大きなメリットでしょう。
くわえて、先述した「社員がコア業務に集中できる」という面から見ても、費用対効果は高いといえます。
バーチャルアシスタントを選ぶ4つのポイント
次は、バーチャルアシスタントを選ぶ4つのポイントを紹介します。
業務範囲
最初のポイントは業務範囲で選ぶことです。まずはどんな業務を任せたいのかを明確にしましょう。
現在依頼したい業務はもちろんのこと、将来的に依頼が発生しそうな業務まで洗い出します。業務の依頼後、新たに依頼したい業務が出てくるケースがよくあるからです。
例えば、データ入力をバーチャルアシスタントにお願いしたとしましょう。最初はデータ入力のみ依頼しても、後でデータを基にした分析やグラフ、資料作成などの付随作業が発生するかもしれません。
そんなとき、あらかじめ付随業務を見込んだうえでサービスを選択していれば、安心して追加分を依頼できます。
このようにサービスを選ぶときに、どんな業務に対応できるのか、自社で依頼したい業務に対応できるのかを確認することは大切です。
費用
次のポイントは費用で選ぶことです。バーチャルアシスタントの料金体系は、月額固定制が一般的です。
※月額固定制…稼働時間に合わせたプランが用意されており、毎月定額料金を支払うシステム
費用相場は以下を目安にしてください。
- 月額費用相場:8~12万円
※実働時間:30時間あたり
この相場を見ると、「なるべく安いほうがいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、安さだけでなく、依頼したい内容や求めるクオリティに見合ったサービスを選ぶことがポイントです。
自社の要望を明確にするため、以下を確認しましょう。
- 委託したい業務の量
- どの程度の品質を求めるか
- 業務の納期や時間
各サービスによって料金体系は変化します。時期によって依頼する業務量が変わる場合は、少々割高でも実働時間を柔軟に変更できるサービスのほうが、無駄な費用を払わずに済みます。自社にとってリーズナブルな費用体系のサービスを選択してください。
さらに、無料トライアルや返金制度の有無をチェックするのもよいでしょう。初めてバーチャルアシスタントを導入するなら、申し込みのハードルが下がります。
セキュリティ体制
三つ目のポイントはセキュリティ体制です。
業務を依頼するときには、自社や顧客情報などを受け渡すことになります。情報漏洩を防ぐためにも、各サービスのセキュリティ体制を確認しましょう。
例えばプライバシーマークなど、第三者機関の承認があると安心です。
※プライバシーマーク…個人情報の取り扱いが適切に行われている事業者のみ使用できるマーク
また、アシスタントのセキュリティ環境を担当者に確認する手もあります。バーチャルアシスタントの作業環境には、在宅とオフィスの2パターンがあります。
(在宅の場合)
- 鍵のかかった部屋で作業をしているか
- 業務専用のアカウントを管理しているか
(オフィスの場合)
- 入館時のセキュリティチェック
- 執務室の施錠状況
などを問い合わせてみましょう。
導入実績
最後のチェックポイントは導入実績です。どんな企業と取引があるか、もしくはサービス継続率などを確認してください。
自社と同業種との取引があれば、そのサービスには業種に対する知識やノウハウが蓄積されている可能性が高いでしょう。
また、サービス継続率の高さは、クライアントの信頼度・満足度の高さを表しています。ぜひ参考にしてください。
おすすめのバーチャルアシスタントサービス6選
ここからは、おすすめのバーチャルアシスタントサービス6社を紹介します。
HELP YOU(株式会社ニット)
「HELP YOU」は、株式会社ニットが運営するオンラインアウトソーシングサービスです。
優秀なスタッフがクライアントをトータルサポートし、社員がコア業務に集中できる環境づくりを支援します。
HELP YOUの料金プランとサービス内容
HELP YOUでは、
●一人の固定専属アシスタントが柔軟にサポートする「1名専属プラン」
●ディレクターが窓口となりチーム制でサポートする「チームプラン」
●自動化が可能な定型業務をRPAツールでサポートする「ロボットプラン」
など、お客様のニーズに合わせたプランをご提供しています。
ここでは、バーチャルアシスタントを検討中の方に最もぴったりな「1名専属プラン」をご紹介します。
【1名専属プランの4つの強み】
1.合計月60時間程度の業務を1名の専属アシスタントがサポート
2.固定のアシスタントのため、マニュアル化しづらい業務にも柔軟に対応
3.数多くのアシスタントの中から、お客様のニーズに合わせてマッチング
4.ご利用を継続いただくことで組織・商品理解をより深めることが可能
「どんな業務をどこまで依頼できるか」「自社にはどのプランが適しているか」など、ご質問はメール・電話にて無料で承っております。ぜひお気軽にご相談ください。
HELP YOU導入事例
HELP YOUの導入事例を紹介します。インターネットビジネス企画・運営企業様の事例です。
HELP YOU導入前は自社で営業リストを作成。営業先のリストアップや企業情報の収集、営業先の確認作業に11時間近い工数がかかっていました。
そこで、HELP YOUにて営業先のピックアップとリスト作成を代行。その結果、10時間以上の工数を削減でき、クライアントが営業に専念できるようになりました。
クライアントのコメント
「リサーチ時間の削減だけでなく作業中に気付いた点をコメントくださり、大変効率よく営業できました!」
CASTER BIZ(株式会社キャスター)
CASTER BIZは株式会社キャスターが運営するサービスです。同サービスの特徴は、全てのアシスタントが自社採用であること。1/100という採用倍率を突破した人材が業務を担っています。
また、仕事の依頼にはチームで対応し、日常の雑務から専門業務まで幅広く請け負います。
- 導入企業は累計3,000社
- 1/100の倍率を突破したアシスタントが業務を担当
- 一部オフライン対応が可能
フジ子さん(BPOテクノロジー株式会社)
フジ子さんは、BPOテクノロジー株式会社が運営するサービスです。その特徴は手頃な料金でサービスを利用できること。無料トライアル期間も設けており、プランの柔軟な変更も可能です。
依頼するハードルをできる限り低くし、必要なタイミングで必要な仕事量を依頼できるとアピールしています。
- 手頃な料金設定
- 業務量に合わせて柔軟にプランを変更できる
- 無料トライアルあり
ビズアシ(株式会社クラウドワークス)
ビズアシは、株式会社クラウドワークスが運営するサービスです。同社運営のアウトソーシングサイト「クラウドワークス」に登録している約400万人のワーカーから最適な人材を選べます。
業務はチーム制ではなく、1対1の担当者固定制で対応。バーチャルアシスタントの顔が見える分、安心して依頼を任せられるでしょう。
- 400万人からスキルマッチする人材を選べる
- チーム制ではなく、1対1の担当者固定制
- サポート体制が整っており、継続率が高い
i-STAFF/ファイブスターネット株式会社
i-STAFFは、ファイブスターネット株式会社が運営するサービスです。
同サービスは厳しい採用基準を設けており、各専門業務における複数テストを実施。高クオリティの人材が在籍しています。
くわえて、オフライン業務も対応可能。例えば領収書や名刺、その他の書類をオフィス宛に送付すれば、ファイリングなども請け負ってくれます。
- 対応に満足できない場合の返金保証付き
- 納品スピードと品質にこだわりあり
- オフライン業務は本社勤務スタッフが対応
SUPPORT+iA/グランサーズ株式会社
SUPPORT+iAはグランサーズ株式会社が運営するサービスです。
同サービスの特徴はアシスタントを正社員採用している点。社内教育を実施し、一定のサービス品質を保っています。また、公認会計士が運営・監修を行っている分、経理まわりの業務代行に定評があるようです。
- スタッフは正社員採用で信頼性重視
- 公認会計士の運営・監修で、経理まわりの仕事を任せられる
- 支援実績は1,000社以上
バーチャルアシスタントのまとめ
今回は、バーチャルアシスタントに依頼できる業務やメリット、選ぶポイントとおすすめのサービスについて解説しました。
バーチャルアシスタントは、幅広い業務に対応できる優秀なサポーターです。社員を新たに採用する人件費をかけずに、プロのスキルやノウハウを活用できます。
「コア業務に集中したい」と考えているなら、本記事で紹介した選ぶポイントを参考にぜひ利用を検討してみてください。